試合前にどんな食事を食べる?
いよいよ試合の日が近づいてきました。
日頃の練習の成果が問われる、楽しくも緊張するときです。
試合とはいえ、よく監督やコーチから
「普段通りやれば勝てる」
という言葉がかけられます。練習できちんと身につけた技術をそのまま出せば、自然と勝機が訪れることを表した言葉ですが、
これはそのまま体づくりにもあてはまります。
つまり、選手たちが
「練習」「休息」「栄養」
のトライアングルを、いかにきちんと形作られたかを問われる場が、この試合。
技術・精神力・体力といった「総合力」
がそのまま出るというわけです。
ちょっとおおげさですが、難しいことではありません。
色々な食べ物をバランスよく食べて、よく寝ていれば、気づかないうちにきちんとした体づくりになっているはず。
まさに「普段通りやれば、勝てる」のです。
自信を持っていきましょう!
では、試合前に適した食事とは、とのようなものなのか?
これについてポイントは3つです。
①普段と同じものを食べる
②普段の食事とバランスを少し変える
③即効性のあるものを食べる
①普段と同じものを食べる
これはどういう意味かと言うと
試合が近づいたからといって、急に何か変な高級なものを食べたり、普段食べ慣れてない食材を取ることは禁物という意味です。
そういったものは、体が受けつけなかったり消化に手間取ったり、お腹の調子を崩す危険があります。
コンディションの乱れは、すぐにパフォーマンスに影響します。
いい食材を得て体力十分なのに、動きが鈍くては本末転倒ですよね。
また、普段と同じ食べ物の中でも、より消化の良いメニューを選びます。
これは緊張などから、普段より消化機能が衰えている場合があるからです。
見た目は元気でも、試合前の緊張がストレスとなっている可能性もあります。
そうした場合は調理法を工夫して、煮物など消化しやすい形にするとgood!
素材を細かく刻んだり、消化促進のためのヤマイモやなっとうなどを添えるのもあります!
逆に避けなければならないものは、揚げ物などの油をたくさん使った料理やきんぴらなど食物繊維が多いもの。
揚げ物類は胃腸の負担が大きく、消化にはマイナスです。
食物繊維は普段の食事では心がけてとりたい食材ですが、試合前はお腹にガスがたまったりするので控えたほうがいいでしょう!
この辺りに少しだけ気遣いしてあげれば、より高いパフォーマンス維持につながるはずです!
②バランスを少し変える
2番目の「バランスを少し変える」は、栄養バランスに関して。
つまり食事の材料は変えずに、バランスを少し調節するのです。
サッカーの試合は長時間にわたって持久力と瞬発力、そして集中力を維持しなければいけません。
そのためには、試合中に使う「エネルギー」の保持と「機能を円滑にすること」がより重要になってきます。
それに「疲労回復」が加わります。
エネルギー = 糖質(グリコーゲン)
機能円滑 = ビタミン、ミネラル
糖質はご飯類、ビタミンB群、
ミネラル類はおかずからとりますが、マグネシウムが多く含まれているホウレンソウのお浸し、冷奴、焼き魚などを主体に考えると構成しやすいでしょう。
クエン酸は、副菜に酢の物を加えたり、レモンをおかずにかける、そしてデザートとしてグレープフルーツなどの果実からとります。
このように試合前の食事は、ふだんと同じ食べ物を食べながらも、エネルギー源の糖質とビタミン、ミネラル類、クエン酸を多めにとることがポイントになります。
③即効性のある食べ物をとる
最後のポイントである「即効性のあるものを食べる」は、特に試合当日重要です。
実はご飯やパンなどの糖質類は、種類によって体の中でエネルギーを変換される時間が異なります。
そのため試合日の朝食や昼食では、同じ糖質類の中でも、素早くエネルギーになるものを優先的に食べて、効率的なエネルギー摂取を心がけることが重要です。
例えば
素早くエネルギーになるもの
・バターなどを塗っていない食パン
・フランスパン
・おもち
普通のご飯より体内での燃焼は早いとされている
糖質を多く含むやさい類
・茹でたジャガイモやニンジン
・スイートコーンなど
同じ食材でも
ポテトフライや茹でたトウモロコシなどは若干劣ります。
つまり試合日当日の朝・昼食は
「消化が良い + 即効性こある」
食べ物や調理法が重要になると言うわけです。
まとめ
子供たちが練習の成果を出すためには監督やコーチだけの力ではなく、親であるあなたの力が必要です。
あなたが作る食事で子供の今日の調子が、良いか悪いか決まってしまうかもしれないのです。
「試合前に適していない食事を作って息子が活躍出来なかった」
と言うようなことがないように、
今回のアドバイスを実践してみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。